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Kindai Univ.

Architectural Planning Lab.

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Project.8

Seminar ACTIVITIES

浦井ゼミの活動

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建築と社会、地域とデザインの関係性を多角的に捉えるため、建築見学やレクチャー参加、展示会視察、現地実践を通じて学際的な活動を展開した。以下にその主な活動を紹介する。

■ プレイスメイキングのための什器開発(2024.9-11)

東大阪市の石切参道商店街にて、ゼミ生による仮設什器の設計・制作ワークショップを実施。什器を通じて、人々が集い、滞在しやすい“まちの居場所”を創出することを目的としたこの活動では、空間構成や導線、居心地の良さといった観点からの実践的学びが得られた。また、地域住民や来訪者との対話を重ねながら、空間の意味が共有・拡張されていくプロセスを体験した。

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■「ポートフォリオ カフェ&コワーキングスペース」視察(2024.10)

南海本線・貝塚駅前にある旧鉄道保安倉庫をリノベーションした「ポートフォリオ」を視察。築約50年の鉄骨造建築を、地域に開かれたカフェとシェアオフィスとして再生した事例である。倉庫としての痕跡を活かしたインダストリアルな空間や、1階と2階で異なる用途・雰囲気を持たせた構成が特徴的だった。視察では、設計や運営を担う守行氏から、再生の経緯や地域との関わりについて話を伺い、既存建築を活かしながら地域資源としての新たな価値を創出する視点を学んだ。建築の再利用と地域活性をつなぐ実践的なフィールドワークとなった。

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■ エリア再生を体感するフィールドワーク:「morineki」視察(2025.6)

老朽化した市営住宅跡地を再開発し、公民連携による新しいまちづくりの形を提示した「morineki」プロジェクトを視察した。都市景観賞や建築学会賞を多数受賞する本プロジェクトでは、公園・住宅・商業施設が一体化され、住民と来訪者の共存を可能にする空間構成が実現されていた。「自分でつくったまちに住む」という理念に基づくデザイン手法や、パブリックスペースの質を高める設計の工夫から、建築計画における持続可能性と景観形成の重要性を実感した。

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■「PRADA MODE OSAKA」建築家トークイベントへの参加(2025.6
うめきた公園にて開催されたPRADA主催のイベント「PRADA MODE OSAKA」では、SANAAが手がけた建築空間にて、犬島でのアート・建築活動を紹介する展示が行われた。本イベントは招待制の限定公開日に参加することができ、西沢立衛氏、安藤忠雄氏、Liu Jiakun氏(プリツカー賞受賞建築家)らによるトークセッションを聴講する機会に恵まれた。世界的な建築家たちが語る建築と都市の関係性についての議論は、建築を社会文化的文脈の中で捉える視座を学生らに与える貴重な学びの時間となった。

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■ 「Good Job! Center KASHIBA」視察(2025.7)

香芝市の福祉施設「Good Job! センター香芝」を視察し、多様な “居場所” を生み出す建築設計を体感した。また、本施設では障害のある方による張り子やマスキングテープ、靴下、さらには3Dプリンターやレーザーカッターを活用した製品づくりが行われており、このような「障がいのある人と共に“ものづくり”する場の運営方法」についても学んだ。

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■ 「住み方発見!! 展」の見学(2024.12)

安藤忠雄氏設計の住宅を改修したギャラリー「日本橋の家」にて開催された「住み方発見!! 展」では、500名以上の生活者の住経験インタビューをもとに、間取りや暮らし方を可視化する展示が展開された。多様な生活像を通じて“住まい”の設計が持つ文化的・社会的含意を学び、ハウジング・プランニングの新たな視座を得る機会となった。

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■「駅まちづくり」レクチャー(2024.12)

JR西日本コンサルタンツ株式会社武部氏による「さこすて®」の取り組みに関するレクチャーでは、小規模駅を単なる交通拠点ではなく“まちの玄関口”として再定義し、地域との協働で新たな公共空間へと再生していくプロセスが紹介された。無人駅活用や住民参加のデザイン手法などを学んだ。

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■ KOYASAN STUDIO(2025.9)

地域資源のリサーチと空間インスタレーションの制作を通じて、学生が“都市の見えない構造”を読み解くフィールドワークを高野山にて実施しました。町の地形や文化、寺院建築、石材や木材などの素材を観察し、得られた発見をもとに模型・映像などを制作。高野山の空間構造を現代のデザインとして再構築する試みを行なっています。

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■ 熊野こどもだいがっこうへの参加(2025.9)

三重山県熊野市で開催された「熊野こどもだいがっこう」に参画しました。熊野の林業と建築業を学ぶプログラムを見学し、学生たちは、建築が地域教育に果たす役割を体験的に学びました。

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ギャラリー日本橋の家、ホトリヲ、β本町橋の見学(2025.9)

大阪市内の建築・まちづくり拠点を巡るフィールドワークとして、「なんば広場」「ギャラリー日本橋の家」「ホトリヲ」「β本町橋」を訪問。建築が社会の新しいプラットフォームとして機能する多様な形を学びました。各施設の運営者から直接話を伺いました。

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千里ニュータウンでの社会実験「BetterLifeTerrace」の見学(2025.10)

UR都市機構が進める「Better Life Terrace」社会実験を見学し、団地再生における公共空間の新しいあり方を考えました。学生は、公共空間の再編集やソーシャルデザインの手法を現場で体験しました。

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藤本壮介建築設計事務所元所員による特別レクチャー(2025.10)

本学建築学部の卒業生であり、藤本壮介建築設計事務所で設計実務を積んでこられたW氏による特別レクチャー。W氏が竣工まで担当した物件を題材に、アトリエ系設計事務所の仕事の進め方、そしてそこで求められる思考や技術とは何かを学びました。

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OpenAスタッフによる特別レクチャー(2025.11)

本学建築学部の卒業生であり、OpenAで実務を積んでこられたS氏による特別レクチャー。S氏が担当した社会実験を題材に、まちづくりコンサルタント業務の進め方、そしてそこで求められる思考や技術とは何かを学びました。

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紀の川市の空き家リノベーションプロジェクト視察(2025.11)

和歌山県紀の川市で取り組まれている空き家を活用したまちづくりプロジェクトを視察しました。行政担当者、民間事業者、地域おこし協力隊の方々から、空き家再生プロジェクトの進め方、そしてそこで求められる思考や技術とは何かを学びました。

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■ 空間デザイナー・吉村穣氏(BREND)による特別レクチャー(2025.11)

本学建築学部の卒業生であり、個人事務所「BREND」で空間デザインの実務を積んでいる吉村穣氏による特別レクチャー。吉村氏が担当した住宅リノベーションプロジェクト「House in Hokusetsu」や店舗内装デザインプロジェクト「Heys」「MasahikoOzumiParis Yodoyabashi」などを題材に、空間デザインの仕事の進め方、そしてそこで求められる思考やスキルとは何かを学びました。

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長浜市の黒壁スクエアのまちづくり視察(2025.12)

滋賀県長浜市で取り組まれてきた「黒壁スクエア」のまちづくりプロジェクトを視察しました。NPO法人「まちづくり役場」の方に、景観まちづくり、観光まちづくりの進め方、そしてそこで求められる思考や技術とは何かを学びました。

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「山長商店」視察(2025.12)

植林から始まり、育林、伐採、製材、乾燥、仕上げ、品質検査、選別、プレカット加工までを一貫生産されている「山長商店」を視察しました。社員の方々から、林業・製材業の実態や「山長商店」(和歌山県田辺市)の循環型ビジネスモデルについて、フィールドワークを通じて学びました。

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「​紀の川つなぐ屋台」の制作(2025.12~2026.2)

包括連携協定を締結している紀の川市との連携企画として、同市内の空き家活用施設「MIKASAKAN」で活用する木製屋台の製作プロジェクトに取り組みました。生物理工学部のサークル「食べガク」が「MIKASAKAN」で開催されるマルシェに出展する際に使用する屋台を、当研究室の学生が設計・製作しました。

紀の川つなぐ屋台

マルシェ本棚の制作(2026.5)

大阪市東横堀川沿いの遊歩道で実施するマルシェで活用できる本棚を作るプロジェクトに取り組んだ。中野氏(.apeg 主宰/ STUDIO_C 所属/ホトリヲ店長)の指導を受けながら、企画・設計・制作・設置・観察までを一貫して行なった。このプロセスを通じて、実際の素材選び、コスト管理、安全性の確保など、実務に必要な設計スキルを学んだ。

ホトリヲ本棚制作

浦井ゼミの卒業研究

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過小規模校の中学校における教科教室制の導入が生徒の行動変容に及ぼす影響―高野山学びの杜を事例としてー

Research

本研究は、高野山中学校における教科教室型校舎の導入が、生徒の行動や学習態度に与える影響を明らかにすることを目的としています。研究背景として、生徒は教科学習だけでなく、交流や課外活動を通じて社会性を育む必要がある一方で、新たな校舎設計がその学習環境にどのように影響するかが注目されています。調査は、旧校舎と新校舎での学習環境を比較し、生徒の行動観察、アンケート、教員へのヒアリングを実施しました。結果として、新校舎の教科教室型とオープンスペースは、生徒の交流や自主性を促進する効果が確認されました。一方で、学年や教科ごとに異なる学習態度や集中力の変化が見られ、特に低学年では集中力の維持が課題として挙げられました。また、教員にとっては、環境に適応した授業運営の工夫が求められることが示唆されています。本研究は、地域社会の特性を踏まえた教育空間設計の有効性を示すとともに、長期的な評価の必要性を提起しています。

LINK 学校施設の建て替えに伴う教育環境の変化とその受容過程の実態

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ニュータウンにおける自走型自治を目指す私設公民館「まちの家事室・泉北ラボ」の運営実態の把握 

Research

 

本研究は、大阪府堺市にある私設公民館「泉北ラボ」を対象に、その運営実態や地域社会への影響を分析し、「自走型自治」の意義と課題を考察したものです。泉北ラボは、住民主体で運営され、多世代交流を促進する場として2022年に設立されました。施設内にはカフェ、ランドリー、コミュニティフリッジなどがあり、柔軟な空間設計によって利用者同士の自然な交流を可能にしています。特に、利用者のニーズを敏感に察知し、柔軟に対応するコーディネーターの役割が、信頼関係の構築やコミュニティ形成に重要な役割を果たしている点が特徴です。さらに、コミュニティフリッジは生活支援と住民間の連帯を生む一方、寄付品の不足や利用者の心理的抵抗感といった課題も存在しています。本研究は、泉北ラボが地域課題に柔軟に対応しながらコミュニティの再生を目指す新たな公民館モデルとしての可能性を示し、長期的視点での持続可能性の検討が必要であることを提言しています。

◆「泉北のまちと暮らしを考える財団の設立7周年記念方針発表会」にて卒業研究を発表しました:内容はこちら

◆公益財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団よりインタビューを受けました:内容はこちら

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テンポラリーアーキテクチャーによるプレイスメイキングとその効果の把握―石切参道商店街を対象としてー

Research

 

本研究は、石切参道商店街にあるクリエイティブ拠点「ひらくきち」において、テンポラリーアーキテクチャーを活用したプレイスメイキングの実践を通じ、その効果を検証したものです。プレイスメイキングは、地域コミュニティを基盤に公共空間を再設計し、利用者にとって「居場所」と感じられる空間を創出する手法です。テンポラリーアーキテクチャーは、柔軟性が高く短期間での実験的な空間活用が可能であり、地域の特定ニーズに応じた対応ができる点が特徴です。

「ひらくきち」では、1回目の「一体型」設置と2回目の「分離型」設置を行い、利用者の動線や滞在時間の変化を観察しました。「分離型」設置では回遊性が向上し、地域住民や子育て世代の利用が増加しました。また、仮設建築が利用者の自由な発想を促し、心理的負担を軽減する効果も確認されました。一方で、利用方法が明確でないと使いづらさを感じる課題も明らかになりました。

本研究は、テンポラリーアーキテクチャーが公共空間の新たな可能性を拓き、地域住民の主体的な関与を促進する有効な手段であることを示し、より自由度と柔軟性のあるデザインの重要性を提言しています。

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なんば広場の滞留スペースにおける人々の滞留行動の実態分析

Research

 

本研究は、大阪市の「なんば広場」を対象に、歩行者空間化後の滞留スペースにおける利用状況と人々の行動を分析したものです。なんば広場は、2008年の構想から2023年に歩行者専用空間としてオープンし、季節イベントの会場や滞留スポットを備えた都市広場として機能しています。広場設置前はタクシー乗り場や車道が占める空間で、放置自転車や混雑といった課題がありましたが、歩行者空間化により回遊性と利用者の快適性が向上しました。

本研究では、7月、9月、11月、12月の平日13時と17時半に調査を実施し、滞留者の属性や行動を分析しました。結果として、利用状況は季節や時間帯に大きく影響を受け、特に気温が高すぎる9月や寒さが厳しい12月では滞留者数が減少しました。一方で、暖かい時期には一人利用者が多く、寒冷期には同伴者利用が増える傾向が見られました。また、広場は飲食やアクティビティよりも、「何もしなくても居心地が良い」空間として評価され、都会の中で希少なリラックスできる場を提供していることが分かりました。今後は、広場の活用をさらに多様化させる可能性が期待されます。

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雑賀崎の漁業と「直接販売」から生まれる文化的景観の実態把握

Research

 

本研究は、和歌山市の漁村集落・雑賀崎を対象に、漁業を中心とした直接販売が生み出す文化的景観の実態を明らかにすることを目的としています。雑賀崎は都市計画法施行以前から自然発生的に形成された地域で、直接販売は地域の象徴的活動として価値を持ちます。研究はSNS投稿の分析、現地フィールドワーク、漁師へのインタビューを通じて実施されました。

結果として、漁港の風景が訪問者にとって特に印象的であり、SNSで広く共有されていることが確認されました。また、漁船から直接販売される新鮮な海産物は、生産者と消費者のコミュニティ形成を促進し、地域の社会的関係性を拡張する役割を果たしていることが分かりました。さらに、店舗形態は各漁船が独自に改善を重ね、多様化している点が明らかになり、地域の自然環境や社会的ニーズに適応する仕組みが確認されました。

これらの結果から、雑賀崎における漁港風景、直接販売、そしてそこから生まれるコミュニティが、地域の文化的景観を構成する重要な要素であり、持続可能な地域づくりに寄与していることが示唆されました。

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まちづくりの核としての無人駅活用の実態把握―湯浅駅と卯之町駅を対象として―

Research

 

本研究は、地方都市における無人駅の増加に伴い、駅をまちづくりの一環として活用する新たな方法や価値を明らかにすることを目的としています。全国の無人駅活用事例の文献調査と、湯浅駅(和歌山県)と卯之町駅(愛媛県)の事例調査を通じて分析を行いました。

湯浅駅では、飲食店や物販店、図書館、観光案内所、サテライト庁舎などの機能を併設した複合施設「湯浅えき蔵」が設置され、地域住民や観光客の利用を促進しています。卯之町駅では、飲食店や物販店のほか、郵便局や保育施設も併設され、住民ワークショップで出たアイデアを元にデザインされた待合室など、地域住民の意見を反映した設計が特徴です。

両駅では、駅を拠点にした地域イベントの開催が行われ、駅が地域コミュニティのハブとして機能しています。特に若年層が学習や仕事の場として駅を利用するなど、多世代が関わる空間づくりが成功の要因とされます。本研究は、無人駅が地域活性化の拠点となる可能性を示し、持続可能な駅活用のモデルを提示しました。

LINK  持続可能な鉄道駅のあり方に関する研究

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